経営情報学会誌
Online ISSN : 2435-2209
Print ISSN : 0918-7324
論文
集団意思決定の2つのプロセスとGDSSの効果
上田 泰
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1995 年 4 巻 3 号 p. 65-81

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抄録

欧米を中心にGDSSの効果に対する実証分析が盛んに行われているが,それら個々の研究の成果は必ずしも一貫したものではなく,われわれは個々の研究の位置付けや相互の関係を把握するための研究枠組を必要としている。本稿は,集団意思決定の本質を,異質な世界観を持つ集団メンバー間の相互作用を通じた世界観の止揚プロセスと捉え,そのプロセスを,異なる世界観から意見を表出する発散的プロセスと,表出された意見を統合させ,新しい世界観を構築する収敏的プロセスとに分けて,それぞれのプロセスに対するGDSSの効果に関する知見を再検討したものである。その結果,発散的プロセスに対してはGDSSは比較的,効果を発揮しているものの,収敏的プロセスに対しては未だ十分な効果が発揮されていないことが分かった。最後に,この収斂的プロセスの支援には,情報技術的にも,また集団意思決定の理解においても,さらに深い知識が必要とされるのであり,両者の専門家の協力が必要とされることが主張される。

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© 1995 一般社団法人 経営情報学会
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