行動分析学研究
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自己記録と自己目標設定がソフトテニスのファーストサービスの正確性に及ぼす効果
沖中 武嶋崎 恒雄
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2010 年 24 巻 2 号 p. 43-47

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抄録

研究の目的 本研究では、自己記録(self-recording)と自己目標設定(self goal-setting)の手続きが、ファーストサービスの正確性に及ぼす効果を検討した。研究計画 実験参加者間マルチプルベースラインデザインを使用した。ベースライン、自己記録、自己記録と自己目標設定、フォローアップの4つの条件で構成されていた。1つのセッションは、本ブロックと練習ブロックから構成されていた。場面公立高校の部活動において行われた。参加者公立高校のソフトテニス部男子選手4名であった。独立変数 選手が自分で記録できる自己記録用紙を用いた自己記録手続き、目標設定欄を加えた自己記録用紙を用いた自己目標設定手続きを実施した。行動の指標 ファーストサービスがサービスコート内に入った回数であった。結果 選手4名中2名では自己記録と自己目標設定の効果が確認された。結論 ファーストサービスの技能の改善に自己記録及び自己目標設定といった方法が有効である可能性が示唆された。

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© 2010 一般社団法人 日本行動分析学会
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