行動分析学研究
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実践報告
特別支援学級に在籍する重度知的障害を伴う自閉症児に対するジャンケン指導――プロンプトとLag強化スケジュールによる行動変動性向上と「ジャンケンエコラリア」の抑制――
河村 優詞
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2023 年 37 巻 2 号 p. 197-204

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抄録

研究の目的 ジャンケンをする際に、出した手を相手と同じ手に変更する「ジャンケンエコラリア」を防ぎつつ、複数のジャンケンの手を一定の行動変動性をもって出すことができるよう指導することを目的とした。研究計画 プレチェック、ベースライン、介入、フォローアップの順に実施した。場面 特別支援学級の教室で机を挟んで対面し、個別に実施した。参加児 重度知的障害を伴い、自閉症スペクトラムの診断を受けている6年生男児1名であった。独立変数の操作 Lag 1による強化、「チョキ出して」のような口頭でのプロンプト提示、およびジャンケンエコラリアを指導者が手で押さえて防ぐプロンプトの実施であった。行動の指標 直前1試行、および直前2試行で出した手と異なる手を出した試行の割合を算出した。結果 同じ手を出し続けることなく、かつ反復的な反応とならず、一定の変動性をもって手を出すジャンケンが形成された。また、ジャンケンエコラリアが生じなくなった。結論 ジャンケンの形成に成功し、かつ参加児への指導経験を有する教師は社会的妥当性をおおむね高く評価する傾向があった。ただし、手続きの難度が高いことが原因で教育現場での実施が困難であるケースも存在するだろう。

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© 2023 一般社団法人 日本行動分析学会
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