アサガオ,ナス,アオウキクサ葉状体,ダイコンの芽生え,バナナ果実を用いて紫外線(UV-B,あるいはUV-C)が植物の生育に及ぽす影響について調べた.
UV-B照射には健康線用蛍光ランプを用い,UV-C照射には殺菌灯を用いた.アサガオとナスについては照射後の葉の様子を観察し,アオウキクサについては照射後の葉状体数の変化を調べ,ダイコンの芽生えは,照射後の胚軸の伸長を測定した.バナナについては,紫外線照射後さらに光回復を行い,果皮の色の変化を観察した.
アサガオとナスでは,30kJ/m2のUV-B,あるいは2kJ/m2以上のUV-C照射において,葉の色が変化したり葉が枯れるという影響が確認された.紫外線を照射(UV-B 10kJ/m2またはUV-C 1kJ/m2)したアオウキクサの葉状体は成長が抑制された.ダイコンの芽生えにおいても,紫外線量が強いほど茎の伸長が抑制された.バナナ果実においては,紫外線照射(1kJ/m2のUV-B照射)により果皮が茶色に変色し,光回復させた部分では変色が抑えられた.
以上の結果は1~2週間程度で得ることができ,実験操作も容易であり,植物に及ぽす紫外線の影響をわかりやすく示すものとして高等学校生物の実験教材として利用できるのではないかと考える.