2011 年 52 巻 3 号 p. 77-83
不完全優性を示す植物を用いて中間形質の個体を選択することでヘテロ接合体の個体の系統維持が可能であると考えられる.そこで,葉の形質に不完全優性を有するダイズ(Glycine max L.)およびトマト(Lycopersicon esculentum Mill.)の系統を材料として,遺伝教材としての適性の検討および形質発現の要因を調べた.その結果,本研究で用いた材料は遺伝教材として適性が高く,また,教材化の基礎データを得ることができた.形質発現の要因は,実験に用いたダイズの系統では光合成色素の合成量の相違,実験に用いたトマトの系統では葉緑体数の相違であると考えられる.