バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
高血圧症に対するバイオフィードバック療法(リラクセーション併用)の直接法と間接法との比較について
飯田 俊穂栗林 春奈細萱 房枝熊谷 一宏
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2007 年 34 巻 2 号 p. 31-38

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抄録

われわれは,これまで高血圧・白衣高血圧に対して脳波を用いたバイオフィードバック(BF)療法(間接法),病棟等で使用するモニタリングシステム(ヘイスト機能)を用いたBF療法(直接法)を試み,有効性を明らかにしてきた.今回は,BF療法にリラクセーション療法を併用した効果を直接法と間接法との比較で検討した.その結果,2群とも収縮期血圧・拡張期血圧,血中アドレナリン,不安尺度,抑うつ尺度の有意な低下を認めた.2群間の比較では間接法(リラクセーション併用)に比べ直接法(リラクセーション併用)において外来時血圧(収縮期:1〜4回・拡張期:1〜7回)に有意な低下を認めた.以上のことより直説法(リラクセーション併用)は間接法(リラクセーション併用)に比べ早い段階で血圧が下降し,6ヶ月間の経過でも有効であった.

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© 2007 日本バイオフィードバック学会
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