バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
作業疲労の測定 : 視・聴覚的方法による
近藤 暹
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2008 年 35 巻 1 号 p. 3-10

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抄録

作業疲労の例としてPC(パーソナルコンピュータ)作業疲労を取り上げた.PC作業疲労に代表される様などちらかというと精神疲労に属すると考えられる疲労の測定は従来から視覚的方法(いわゆるフリッカーテスター(F値))が使用されているが,これに新たに開発した聴覚的方法(T値)を加えて,疲労の測定を行う方法と実例について述べている.PC作業疲労の特徴は眼の疲労にある.(F-T)はF,Tそれぞれ単独に使用した場合に比べて被験者集団の眼の疲労度(自覚疲労率)によくフィットする.日常生活における疲労はその日の作業(仕事)による以外に,作業環境や測定時間帯,測定曜日その他多く要因の影響を受けることが多次元解析(林式数量化理論)を行った結果分かった.また1日のPC作業時間が3時間をこえる者に眼疾の多い傾向が見られる.

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© 2008 日本バイオフィードバック学会
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