バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
鏡映描写時における呼気終末二酸化炭素分圧及び呼吸数 : 課題難易度の影響
堀内 聡井上 泰人宮澤 大亮津田 彰
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2008 年 35 巻 1 号 p. 47-52

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抄録

本研究の第一の目的は,競映描写課題(MDT)負荷が呼気終末二酸化炭素分圧(PetC0_2)及び呼吸数(RR)に与える影響を検討することであった.第二の目的は,課題難易度の上昇がMDT負荷時のPetC0_2及びRRに与える影響を検討することであった.10名の健常大学生が実験に参加した.4分間の安静後,2つの条件(易条件及び難条件)をこなし,続いて4分間の後課題期をこなした.難易度は道幅を狭めることで操作された.易条件におけるMDTはRRを有意に上昇させたが,PetC0_2には影響しなかった.両条件間のPetC0_2及びRRに有意差はなかった.これらの結果から,MDT自体はRRを上昇させるがPetC0_2には影響がないこと,そしてこれらの効果は課題難易度からは独立であることが明らかになった.

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© 2008 日本バイオフィードバック学会
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