行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
身体運動反応と安静反応を用いた拮抗制止法の研究
生月 誠原野 広太郎山口 正二
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 14 巻 1 号 p. 25-30

詳細
抄録
何らかの心身症状を訴えたクライエント14名に対して,拮抗制止の訓練を行なった。拮抗反応として,右手を握るという身体運動反応を用い,さらに半睡暗示法によりこの身体運動に安静反応を結び付ける試みを行なった。その結果,1セッションの訓練で14名中9名は症状が軽減し,本訓練法の有効性が示唆された。また本訓練の過程においては,身体運動反応と安静反応の結び付きと症状の軽減とは,相互に促進的に作用するという示唆を得た。
著者関連情報
© 1988 一般社団法人 日本認知・行動療法学会
前の記事 次の記事
feedback
Top