抄録
本研究では、竹田・田治米が開発した認知症予防プログラムを地域高齢者に実施することで、参加者の認知症予防に対する自己評価を検討し、認知症予防活動を日常生活に定着させるための方略について報告した。7か月間のプログラムを実施し、14名を対象にプログラム開始時と終了時の2回、認知症予防に関する自己評価について評価を行った。その結果、認知症と認知症予防に関する理解、認知症予防活動に関する取り組み、認知症予防活動に対する自己効力感において、PREとPOSTを比較し有意差を認めた。以上の結果より、本プログラムが、参加者の認知症と認知症予防に関する理解の促進、認知症予防活動に関する取り組みの増加、認知症予防活動に対する自己効力感の向上に有効であることが示唆された。