2010 年 36 巻 2 号 p. 147-158
本研究は、行動コンサルテーションに続いて、教師により実行された機能的アセスメントに基づいた行動支援計画の正確性を促進させるための3つの方略を検討した。その支援計画は、小学校に在籍する児童に対して、学校教育場面において実行された。本研究は、行動間マルチプルベースラインデザインを適用した。その結果、教師による初期の支援実行は変動し、介入整合性は下降傾向を示した(ベースライン期、介入条件1)。教師に対して、パフォーマンスフィードバックを含んだ日々の短時間のミーティング条件(介入条件2および3)において、介入整合性は、介入条件1より大きく促進し、その後、安定を示した。対象児童の行動上の問題が減弱し、学校適応が促進された。これらの結果は、(1)行動コンサルテーションに続いて、教師の介入実行に対してモニタリングし、フォローアップを行うことの重要性、(2)教師に対して、パフォーマンスフィードバックを提供することの有効性、(3)行動コンサルテーションの有効性を示している。