行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
思春期の強迫性障害に対する"チーム"治療の必要性の検討
小林 奈穂美五十嵐 透子
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2013 年 39 巻 2 号 p. 111-120

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抄録

本事例では、治療に抵抗を示す思春期強迫性障害の17歳の女子高校生に対して、マーチ&ミュール(2008)の児童・思春期のCLに対する治療法を参考に、行動療法の曝露反応妨害法を用い、CL、母親、およびセラピストによる自宅訪問を含んだ"チーム"による治療を行い、4カ月半で症状が改善した。"チーム"治療の際の、治療導入時の働きかけ、治療過程における"チーム"の役割と家族を"チーム"に含めることの重要性およびCLの主要な生活の場である自宅での治療について考察し、思春期強迫性障害CLに対する"チーム"による治療の必要性を検討した。

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© 2013 一般社団法人 日本認知・行動療法学会
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