日本循環器病予防学会誌
Online ISSN : 2759-5323
Print ISSN : 1346-6267
濾紙法における尿中塩類、尿素窒素及びクレアチニンの回収試験と保存試験
竹森 幸一山本 春江角濱 春美堀口 由美子工藤 奈織美仁平 將三上 聖治
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2001 年 36 巻 1 号 p. 3-8

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抄録
濾紙法における尿中の尿素窒素、クレアチニン、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムの回収試験と保存試験を行い次の結果を得た。
蒸留水抽出ではミネラルの回収率が低く、5ml HCl/l抽出では尿素窒素が低く出る傾向があることから、尿素窒素、クレアチニン、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムを同時に抽出するためには1ml HCl/lが適していることが示された。
濾紙片に尿試料を吸着・乾燥し、16週保存したところ尿中尿素窒素、クレアチニン、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムは大きな変化がなく長期間保存できることが示された。
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© 社団法人 日本循環器管理研究協議会
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