抄録
生活習慣は小児期に形成されるものが多く、生活習慣と深い関係を持つ成人の生活習慣病は小児期にそのルーツがあるといって過言ではない。従って成人の生活習慣病の代表的な虚血性心疾患や脳血管障害などの循環器病も小児期からの生活習慣が大きく影響しており、循環器病予防も小児期から始めなければならない。肥満で代表される、いわゆる「小児期の生活習慣病」は完成された疾病というよりその生活習慣が長期間続くことにより、成人期の生活習慣病をより早期に完成する危険性が高いという意味でも大きな問題を孕み、できるだけ早期に予防することが大切であり、また予防し得るともいえる。今後、生活習慣病を考える場合には小児期の生活習慣に関心を払わなければ本当の意味での生活習慣病やそれに基づく循環器病を予防することは容易ではない。