抄録
胃X線画像を撮影手技的な観点から評価するにあたって撮影体位の評価・描出範囲の評価・造影効果の評価の3点に分けて検討を行った。撮影体位の評価方法は「各撮影体位ごとに撮影の基本となるチェックポイントを定め評価する」とし, 描出範囲の評価方法は「各撮影体位に対し描出すべき部位(範囲)を明確にし, 十二指腸への流出によるブラインド・胃内の不要なバリウムによるブラインドなども考慮し評価を行う」とした。また造影効果の評価方法は「ひとつひとつの撮影体位に対し, 粘膜面・ひだ・辺縁を観察し, 視覚的評価を行う」とした。今後は撮影手技の評価だけではなく機器の観点から, 使用薬剤の観点からなど様々な方向から評価を行っていく必要があると思われた。また胃X線検査の精度向上のためには, 基準となる撮影の評価だけでなく, 透視観察および追加撮影についても標準化を行い, 評価を行っていく必要があると考える。