比較経済体制学会年報
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EUの東方拡大とカリーニングラード
蓮見 雄
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2004 年 41 巻 1 号 p. 15-26,78

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抄録
EUの「包領」となるカリーニングラードの問題は,EU拡大後のヨーロッパを占う試金石である。経済特区の失敗は経済悪化と闇経済の蔓延をもたらし,EUとの社会経済的格差が拡大した。問題解決には,これを克服する展望を作り出すことが重要である。ロシアは,ヨーロツバ共通経済空間を通じたEUとの制度的収斂とともに,この地を「分断の象徴から協力の拠点へ」と変革する国家戦略に基づいた開発プランを推進すべきである。
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