老年臨床心理学研究
Online ISSN : 2436-4568
異なる職種や取り組みから考える認知症
認知症の人の社会参加を推進する研究者の立場から
河野 禎之
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2023 年 4 巻 p. 29-34

詳細
抄録
認知症施策推進大綱に「共生」が掲げられている現在においてもなお,認知症の診断を受けることで社会とのつながりを失ってしまう事例はあとを絶たない。そこには,「認知症」というレッテル により,認知症当事者が構造的に社会と分断されている状況が垣間見られる。認知症の人が自身の 存在を失うことなく,社会に参加し続けられるためには何が必要なのか,本稿では「社会モデル」「当事者参画」「Equity」という3つをキーワードに,新たな視点から支援モデルを提案した。
著者関連情報
© 2023 日本老年臨床心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top