論文ID: 2021.5009
要旨: 「薬剤師法」は,薬剤師全般の職務・資格などに関して規定する法律である.その成立までの道程には,「医制」の公布から続く,“薬剤師がその職能を十分に発揮できるようにし薬事の向上に貢献したい”という先人たちの熱い想いと取り組みがあった.それを振り返ることで,令和元年12月に公布となった「医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保に関する法律等の一部を改正する法律(令和元年法律第63号)」(薬機法)および「薬剤師法」の改正を基に,現在の薬剤師のおかれている状況と求められていることを再確認すると,そこには,薬物治療において常に薬剤師が関わることで,これまで以上に国民の健康増進に寄与することが求められる姿があると考える.