在宅薬学
Online ISSN : 2434-5288
Print ISSN : 2188-658X

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非薬剤師が薬剤師と協働して行う対物業務に関わる作業時間の検証と機械化・ICT化が作業効率に及ぼす影響
大橋 淑起 藤 彩加吉田 晋也榎並 聖人中崎 正太郎狭間 研至
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 2025.0039

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抄録

要旨:薬剤師が本来の業務である対人業務に専念するには,非薬剤師(コファーマシューティカルスタッフ(CPS))の活用や機械化・Information and Communication Technology(ICT)化が必要となる.薬剤師と協働するCPSの作業時間は,言い換えれば薬剤師が対人業務に注力することができる時間でもある.これまで,CPSが対物業務に関わる時間を調査した先行研究はない.CPSとしてのハザマ薬局・薬局パートナーは,薬剤師と協働しながら対物業務を進めている.今回,定期的に服用する内服薬を準備するための作業(処方箋記載内容の入力,調剤録確認,取り揃え業務,分包,一包化検品)に費やす時間を評価した.その結果,分包と一包化検品が全体作業の71.4%を占め,分包機カセット化の推進と一包化鑑査システムの導入による有効性を検証したところ,それぞれ12.8%と43.1%の作業時間の削減効果が認められた.薬剤師が対人業務に専念できる環境を構築するためには,CPSへの対物業務の移管と機械化・ICT化の推進が有効である.

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