抄録
学習言語の支援に関して教育における評価の在り方について論じた。読み書き困難の研究動向から,乖離診断モデルに基づいた診断のための評価と,教育や支援のための評価の本質的な違いについて言及した。読み書きが学習言語の根幹であることを鑑み,学習到達度に影響を及ぼす因子の検討と,既存の読み書き検査の学習不振の鑑別力の検討に関する知見を示すとともに,大学生を対象とした知見についてもあわせて紹介した。学習言語に対する効果的な支援を行うためには,キャリア教育の観点や発達心理学的観点をふまえた目標設定とその手段としての基礎的学習スキルへの介入の考え方が必須であると考えられる。