抄録
本稿では,コミュニケーションに不調のある子どもへの支援について述べた。そこでの方法論はユニバーサルデザイン(以下UD と略称),支援の目的は思春期・青年期における課題への介入である。全体の組み立ては,まずUD の解説,次いでメタ認知,最後に支援の実際の三部構成とした。このうちメタ認知では,この認知はコミュニケーションの基盤を構成していることに触れ,コミュニケーション不調の例示として「上から目線」の問題を取り上げた。支援の実際では,まず恋愛支援の紹介,続いて,コミュニケーション支援におけるディスカッションの活用法,最後に支援場面で好発する要支援者の「やきもち」という興味深い心理現象について解説した。