抄録
本稿では,医療機関に勤務する言語聴覚士(以下,ST)による幼児期〜学童期の吃音のある児童への対応について,言語療法に限らず,その他の取り組みも含めて紹介していく。幼児期の対応については,年齢と発吃からの経過によって経過観察的対応と積極的な対応が必要となる。吃音のある幼児が適切な時期に言語療法を受けられるようにするためには,健診を担当する地域の保健師との連携が有効である。学童期では,医療機関に勤務するST においては頻回な対応が難しい場合がある。そのような場合でも,言語障害通級指導教室(通級)と連携し言語療法の助言等を行うことで,児童や養育者のニーズを満たす対応ができる可能性がある。