日本臨床作業療法研究
Online ISSN : 2188-8418
放課後児童クラブにおける「発達が気になる子ども」の家族に対する作業に根ざした実践2.0(Occupation-Based Practice2.0)の有用性の予備的検討
片岡 紗弓片岡 謙太寺岡 睦
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2026 年 13 巻 p. 25-32

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抄録
本報告の目的は,「発達が気になる子ども」を育てる家族の子育ての困難を作業機能障害として捉え,作業に根 ざした実践2.0(Occupation-Based Practice 2.0:以下,OBP2.0)の支援の可能性を検討することである.対象は小学3年生男児を育てる家族であった.生活習慣の乱れや癇癪等から家族が育てにくさを感じ,放課後児童クラブ(以下,クラブ)でも支援が困難な状態にあった.面談と観察では,クラブでの非参与観察や放課後児童支援員(以下,支援員)の聞き取り,家族面談を通して,作業機能障害や信念対立の観点から情報収集を実施した.OBP2.0の枠組みに基づき,Occupational Performance Coachingの情動的サポート・情報交換と信念対立解明アプローチを組み合わせて4回の支援を実施した.同時に,支援員・家族・作業療法士による協働支援体制を構築した.支援後,母親の作業疎外の軽減,家族間の信念対立の緩和,本児の情動調整と日常活動参加の改善が示された.OBP2.0は家族の作業機能障害と信念対立を改善し,クラブでの柔軟な家族支援を促進する可能性が示された.
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© 2026 日本臨床作業療法研究会
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