犯罪心理学研究
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原著
今日の青年にとって非行とは何か―青年期危機非行論―
森 武夫
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キーワード: 青年期危機, 非行, 成人化
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1981 年 18 巻 1.2 号 p. 1-11

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抄録

青年期に入るときに,“一人前の大人になる”という課題がある。青年は大人になることの未知・未確定性の故に不安を抱き,それは危機を形成する。(青年期危機非行)は,その不安を解消させ,大人に脱皮する1手段であるとしてとらえる。

青年期危機非行には4つの類型がある。

1) 過剰行動型

2) 実験と証明型

3) 抗議と自由解放型

4) 目標拡散の麻痺型

性格や家庭環境などの歪みの伴わない青年期非行がふえており,この取り扱い方についても提案する。

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© 1981 日本犯罪心理学会
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