日本外科系連合学会誌
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症例
直腸癌に伴った孤立性化膿性肝膿瘍の1例
櫻井 丈嶋田 仁諏訪 敏之片山 真史青木 一浩榎本 武治須田 直史吉田 和彦嶋田 久大坪 毅人
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2007 年 32 巻 2 号 p. 211-214

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抄録
直腸癌が原因と考えられた孤立性化膿性肝膿瘍の1例を経験したので報告する。症例は60歳代の男性。10日前から右季肋部痛と発熱を認め, 次第に増強するため平成14年2月に来院した。来院時に炎症反応高値と肝機能障害を呈しており, CTで肝右葉に肝膿瘍を認め, 経皮経肝膿瘍ドレナージ (PTAD) を行った。膿瘍の細菌検査でグラム陰性桿菌が検出された。細胞診では悪性細胞を認めなかった。大腸内視鏡検査で直腸Rsに3/4周性の2型腫瘍を認め, 同部位の生検は中分化型腺癌であった。入院後第21病日にD3リンパ節郭清と膀胱部分切除を伴う前方切除術を施行した。術後経過は良好で術後第20病日に退院した。術後3年1カ月に腹膜再発で永眠された。大腸癌が肝膿瘍の原因となりうることを念頭に置いて, 検査を行うことが必要であると考えられた。
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© 2007 日本外科系連合学会
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