日本外科系連合学会誌
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症例報告
血性乳頭分泌で発見されたneuroendocrine ductal carcinoma in situ (NE-DCIS)の1例
金 直美, 清水 忠夫, 渡辺 修, 平野 明, 上村 万里, 小倉 薫, 小川 健治, 黒住 昌史
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2011 年 36 巻 2 号 p. 151-155

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抄録
 症例は64歳,女性.左乳頭から単孔性の血性乳頭分泌を認めたが,腫瘤は触知しなかった.マンモグラフィ,超音波検査に所見はなく,乳管造影で左B領域方向の乳管拡張と末梢側の狭窄を認めた.血性分泌液の細胞診は良性の判定であったが,乳管内乳頭腫または非浸潤性乳管癌(DCIS)を疑いduct lobular segmentectomyを施行した.病理組織学的所見は,HE染色はsolid-papillary type DCISと診断した.またHE染色で顆粒状の細胞質を伴う癌細胞を認めたためneuroendocrine ductal carcinoma in situ(NE-DCIS)を疑い,免疫組織染色を行った.chromogranin A,synaptophysinがともに陽性を示したためNE-DCISと診断した.ER,PgRはともに陽性であった.本症例のように血性乳頭分泌を主訴とする高齢者では,画像上腫瘤が認められない場合でもNE-DCISの可能性を考慮すべきである.
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© 2011 日本外科系連合学会
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