日本外科系連合学会誌
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臨床経験
両葉に存在する複数肝癌に対する腹腔鏡下肝切除術を組み入れたコンビネーション肝切除術
山本 訓史塚本 忠司金沢 景繁清水 貞利櫻井 克宣高台 真太郎
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2013 年 38 巻 1 号 p. 67-74

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抄録
【目的】肝両葉に存在する複数個の肝癌に対しての開腹術は単発の時に比べ更に大きな皮切を要することが多い.われわれは両葉多発の肝腫瘍に対し腹腔鏡下手術をベースに他の肝切除術を併用するコンビネーション肝切除術を行っているので報告する.
【症例】同時性に両葉に発生した肝細胞癌3例を対象とした.それぞれ完全腹腔鏡下肝切除+開胸開腹下肝切除,完全腹腔鏡下肝切除+用手補助腹腔鏡下肝切除,腹腔鏡補助下肝切除+小切開下肝切除を予定した.
【結果】3例とも予定通り安全に手術を完了し術後合併症もなくそれぞれ術後14,5,7日目に退院許可となった.
【結語】腫瘍が肝両葉に複数個存在した場合,腹腔鏡下肝切除術を念頭に個々の腫瘍へのアプローチを考え,すべてを完全腹腔鏡下に切除しえない場合,他のアプローチとのコンビネーションで低侵襲な手術を行いうると考えられた.
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© 2013 日本外科系連合学会
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