日本外科系連合学会誌
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症例報告
イレウス発症を契機に手術・診断されたS状結腸腸管子宮内膜症の1例
筋師 健山田 貴允山本 裕司
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2014 年 39 巻 6 号 p. 1146-1149

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抄録
症例は45歳,女性.2012年12月,月経終了後より便秘傾向となり,嘔吐・腹痛のため当院内科外来を受診した.腹部CT検査よりS状結腸に高度狭窄を認めたため,経肛門的にイレウス管の挿入を試みるも,施行困難と判断し,外科紹介となった.同日,緊急手術を施行した.回腸および全結腸が著明に拡張しており,S状結腸に腫瘤を触れ,直腸および子宮に強度に癒着していた.S状結腸切除,D2郭清を施行した.術後,病理組織学的診断により腸管子宮内膜症と診断された.腸管子宮内膜症は,全子宮内膜症の10%程度を占め,S状結腸・直腸での発生頻度が高い.しかし,同部位でのイレウスの発症は比較的稀と報告されている.今回,S状結腸に発症しイレウスをきたした腸管子宮内膜症の1例を経験したので報告する.
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© 2014 日本外科系連合学会
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