日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
Print ISSN : 0385-7883
ISSN-L : 0385-7883
臨床経験
腹腔鏡下胆囊摘出術での尿道カテーテル省略に関するケースコントロール研究
村上 昌裕 , 清水 潤三, 古賀 睦人, 川端 良平, 廣田 昌紀, 池永 雅一, 長谷川 順一
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 41 巻 2 号 p. 157-160

詳細
抄録
腹腔鏡下胆囊摘出術において尿道カテーテル留置を省略し,周術期管理への影響を後方視的に検討した.2011年4月から2013年5月まで当科で施行した腹腔鏡下胆囊摘出術260例を対象とし,尿道カテーテル留置を一定条件下に省略した.急性胆囊炎の症例などを除外し,ケースコントロール研究として,患者背景に統計学的に偏りのない尿道カテーテル留置群33例と省略群113例において,麻酔導入時間や排尿に関する合併症を比較した.両群で性別,年齢,手術時間,輸液速度に差はなく,麻酔導入時間は留置群24.1±0.7分,省略群21.7±0.3分と有意に短縮された.術後排尿に関する合併症は留置群の10例(30.3%)に認め,省略群で間欠導尿を24例(21.2%)に要したが,全例翌朝に自己排尿が可能であった.腹腔鏡下胆囊摘出術で尿道カテーテル省略は可能であり,周術期管理の効率化が期待できる.
著者関連情報
© 2016 日本外科系連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top