日本外科系連合学会誌
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症例報告
直腸神経鞘腫に対して腹腔鏡下低位前方切除術を施行した1例
田中 秀治 松橋 延壽高橋 孝夫松井 聡佐々木 義之田中 善宏奥村 直樹山口 和也長田 真二吉田 和弘
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キーワード: 直腸神経鞘腫, 腹腔鏡
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2016 年 41 巻 4 号 p. 658-663

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抄録

症例は79歳,女性.心窩部不快感に対するスクリーニング目的の大腸内視鏡検査にて直腸粘膜下腫瘍を認め,経過観察中の3年後FNAにて神経鞘腫と診断された.それ以後も経過観察されていたが,増大傾向を認め外科的切除目的で当科紹介となった.術前大腸内視鏡検査では,直腸Raに25mm大の粘膜下腫瘍を認め,EUSでは第4層由来で内部は比較的均一な低エコー腫瘤であり,FDG-PET検査では腫瘍へ優位な集積を認めた.手術は腹腔鏡下低位前方切除術+D2リンパ節郭清を施行した.病理組織検査では,腫瘍は粘膜下層から固有筋層間に存在し,紡錘形細胞が束状に配列し錯綜しながら増殖する形態で,免疫染色では,S-100蛋白(+),c-kit(-),CD34(-),SMA(-),MIB-I陽性率10%であり,術前診断と同様に直腸神経鞘腫と診断した.今回われわれは直腸神経鞘腫に対して腹腔鏡下に切除しえた1例を経験したため若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2016 日本外科系連合学会
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