日本外科系連合学会誌
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臨床経験
腹部手術歴のある症例に対するOptical View法を用いた腹腔鏡下肝切除術の経験
村上 昌裕清水 潤三古賀 睦人川端 良平廣田 昌紀能浦 真吾池永 雅一長谷川 順一
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2017 年 41 巻 6 号 p. 902-906

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抄録

腹腔鏡下肝切除術における第1トロッカー挿入法として,Optical View法の有用性を後方視的に検討した.2008年10月から2016年4月まで,当科で肝腫瘍に対して腹腔鏡下肝切除術を行った74例のうち,過去に腹部手術歴のあった37例を対象として,Optical view法の13例(OV群)と小開腹法の24例(OP群)で手術成績を後方視的に比較した.OV群で気腹までの時間が有意に短かった(OV群;2.8±2.2分 vs OP群;5.8±5.5分,p=0.01).両群でトロッカー留置に関連する合併症はなく,ほかの患者背景や手術成績に差は認めなかった.腹部手術歴のある症例に対する腹腔鏡下肝切除術では,Optical view法による第1トロッカー挿入は有用と考えられた.

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© 2017 日本外科系連合学会
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