2022 年 47 巻 4 号 p. 511-517
症例は49歳女性,健診にて指摘された貧血精査のため上部消化管内視鏡検査を行ったところ,約8.5cm大の巨大隆起性病変認めた.生検にて過形成性ポリープの診断となるが,貧血の原因と考えられ,癌化あるいは癌併存の可能性を否定できなかった.腫瘍径が大きく内視鏡的切除も困難なため,腹腔鏡下幽門側胃切徐術(Laparoscopic distal gastrectomy ;以下LDG)を施行した.切除標本による病理組織学的診断は腺窩上皮過形成性ポリープであり,悪性所見は認めなかった.巨大な胃過形成ポリープの癌化頻度は稀でなく,内視鏡による一括切除困難症例では手術が望ましいと考えられた.腹腔鏡下手術は低侵襲かつ整容性に優れ有効な術式と考えられた.