抄録
ティッシュエキスパンダー法による軟部組織修復術は, 近年広く用いられるようになった。エキスパンダー法は体内に異物を埋入する手術であるため合併症は必ずしも避けられない。しかし, たとえ合併症が生じても適切な処置を施すことにより計画されていた目標を達成することができる場合が多い。われわれが過去に経験したエキスパンダー埋入時から取り出しの間に起こし得る代表的な合併症は, 感染, 露出, 血腫, 破損, 進展皮膚血行不全であった。各々に付いて我々が施した対処法及び経過より最も良いと思われる合併症予防法と対処法について検討した。