日本外科系連合学会誌
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乳腺紡錘細胞癌の1例
橋本 和彦龍田 眞行花井 淳池田 正孝宮 章博石田 秀之桝谷 誠三古河 洋
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2002 年 27 巻 1 号 p. 101-104

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抄録

症例は77歳, 女性。左乳房C領域に2.4×2.5cmの腫瘤を主訴に平成11年9月当科受診した。乳腺超音波検査では同部位に辺縁不整, 内部不均一な低エコー像を認めた。穿刺吸引細胞診ではClassV, 扁平上皮癌と診断された。平成11年10月左乳房温存術 (Bp+Ax) を施行した。切除標本の病理組織学的所見では, 上皮成分は扁平上皮癌と腺癌が混在しており間質成分は肉腫を認め, さらに扁平上皮癌と肉腫に移行像を認めた。種々の免疫染色を施行した結果, 乳腺紡錘細胞癌と診断した。ER, PgRはともに陰性, n0であった。術後補助療法として放射線療法と経口内分泌療法を施行し, 術後1年現在, 無再発生存中である。

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