日本外科系連合学会誌
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後腹膜脂肪肉腫の1例
畠山 純一猪俣 斉佐藤 暢人
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2006 年 31 巻 2 号 p. 245-248

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抄録

今回われわれは, 後腹膜脂肪肉腫の1例を経験した。患者は65歳女性, 肝エキノコックス症にて肝右葉切除を受けた後の定期検査で後腹膜腫瘤を指摘され, 当院に入院した。腹部CTで右腎後方に約11cmの腫瘤を認めた。後腹膜原発の脂肪肉腫を疑い腫瘤摘出術を施行, 病理組織所見よりsclerosing typeのwell differentiated liposarcomaと診断された。脂肪肉腫は組織型によっては予後不良例も報告されているが, 自験例は再発などなく, 現在, 外来通院にて慎重に経過観察中である。

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