金沢大学心肺・総合外科
2010 年 39 巻 3 号 p. 126-128
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
症例は75歳女性.突然の胸痛を主訴に近医を受診し,造影CT撮影において縦隔内血腫を指摘された.造影CTのいくつかのスライスで,左内胸動脈から血腫に向かう分枝が確認され,左内胸動脈破裂が疑われた.血管造影にて,左内胸動脈の出血が確認され,コイル塞栓術を行った.塞栓術後は出血を認めず,入院2週間後に独歩で自宅退院となった.内胸動脈破裂は非常に稀であるが,縦隔内血腫に対しては本疾患も念頭に置いて診療に当たることが肝要である.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら