日本心臓血管外科学会雑誌
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[先天性疾患]
成人心房中隔欠損症に対する 3D 内視鏡補助下低侵襲心臓手術法による閉鎖術の経験
豊田 泰幸竹村 隆広白鳥 一明津田 泰利濱 元拓新津 宏和川合 雄二郎木南 寛造横山 毅人中尾 光貴
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キーワード: MICS, ASD, 3D内視鏡
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2016 年 45 巻 4 号 p. 166-169

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抄録

当院では僧帽弁形成術,冠動脈バイパス術を中心に2012年3月より手術侵襲軽減,より良好な術野確保目的にハイビジョン3D内視鏡装置(HD101S 30°斜視,HD-101D直視,有限会社新興光器製作所,東京)を用いたMICS(minimally invasive cardiac surgery)法を積極的に導入してきた.その経験を踏まえASD(Atrial Septal Defect)に対する閉鎖術にも対象を拡大し適用してきた.この術式は大がかりな装置を要することなく低コストでより縮小した手術創にても立体感のある良好な視野が確保でき,今後期待される完全内視鏡下での手術操作には不可欠である.現段階では手術時間が長いことなど発展途上の域にあることは否めないが,今回これまでの当院で施行された3D内視鏡使用下ASD閉鎖術の経験を報告する.

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