神戸赤十字病院 兵庫県災害医療センター心臓血管外科
2024 年 53 巻 5 号 p. 251-254
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症例は68歳男性.自動釘打ち機点検中に釘を誤射し胸腔内へ刺入したため救急搬送され,ハイブリッドERの胸部CT検査では左心室ならびに下行大動脈を貫通し第11胸椎椎体へ刺入する9 cm長の釘を認めた.ただちに,左開胸,人工心肺使用下に釘抜去,左心室ならびに下行大動脈修復術を施行し,大きな合併症なく救命しえた.ネイルガンによる鋭的心臓・大動脈の同時損傷は非常に稀な病態であり,術式や人工心肺の使用について当院の経験を含めて報告する.
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