日本心臓血管外科学会雑誌
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症例報告 [末梢血管]
上腕動脈破裂をきたしたvascular type Ehlers-Danlos syndromeの1手術例
藤本 貴大本田 賢太朗國本 秀樹生地 みづ穂出口 雄也上松 耕太西村 好晴
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2025 年 54 巻 3 号 p. 135-137

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抄録

症例は29歳男性.右肝動脈瘤破裂を契機にvascular type Ehlers-Danlos syndromeと診断されていた.今回,ボーリングをした際に右上肢の血腫・疼痛を認め,救急受診した.エコーおよび造影CTによる画像診断の後,緊急手術を行った.術中所見から,上腕動脈破裂を認め,大伏在静脈による動脈置換術を施行し,救肢できた.術後6年経過するも,吻合部出血や新たな血管イベントなく経過している.

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