日本医科大学胸部外科
1990 年 19 巻 6 号 p. 1124-1127
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
肺動脈瘤は動脈瘤のなかでは非常にまれである.しかし本症の致死的合併症として瘤破裂があり,診断確定後早期に手術をする必要がある.報告した症例は51歳男性で,背部痛を主訴として入院した.肺動脈造影等の精査の結果,右中葉動脈起始部の孤立性肺動脈瘤と判明した.手術は右第5肋間開胸で,中葉動脈の一部(A5b)を温存し瘤切除を行った.術後経過は良好で,現在社会復帰している.本邦での末梢性動脈瘤の手術報告例は本例を含めて11例であり文献的考察を加えて報告した.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら