名古屋大学胸部外科
名古屋掖済会病院心臓血管外科
1993 年 22 巻 1 号 p. 54-57
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肝臓の動静脈奇形 (AVM) はまれな疾患であり主に遺伝性出血性毛細血管拡張症に合併し, 国内では画像診断に関する報告を散見するのみである. 症例は69歳女性, 心不全を主訴に来院し肝の両葉に多発したAVMによる高拍出性心不全と診断された. 診断にはドップラー法を含めたエコー検査と血管造影, 心臓カテーテル検査が有効であった. 金属コイルによる肝動脈塞栓術を二回に分けて施行し心不全症状の改善をみた. 塞栓療法の方法につき検討し報告する.
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