日本心臓血管外科学会雑誌
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内側アプローチにて後脛骨および腓骨動脈へ sequential bypass を試みた2例
岡田 健次向原 伸彦小川 恭一麻田 達郎西脇 正美樋上 哲哉杉本 貴樹河村 剛史
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1994 年 23 巻 2 号 p. 122-124

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抄録

バージャー病 (以下TAOと略す) による下肢血管閉塞性病変を有する患者には poor run-off 症例が多く治療に難渋する. そのため血行再建術を行う場合, その適応や吻合血管の決定, 血管へのアプローチ法, バイパス方法等は十分な検討を要する. TAOによる膝下部 poor run-off 症例2例に対し後脛骨, 腓骨動脈を内側アプローチにて露出し, 自己大伏在静脈を用いた血行再建術を行い症状の改善を認めた. 後脛骨, 腓骨動脈を下腿近位1/2までで露出する場合, 両血管の解剖学的走行上, 内側アプローチで手術が可能であった.

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