日本心臓血管外科学会雑誌
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右鎖骨下動脈瘤の一治験例
木戸 正訓岡 隆紀藤井 弘史川口 英樹二宮 英樹大迫 茂登彦大谷 肇今村 洋二
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1999 年 28 巻 2 号 p. 132-135

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抄録

動脈瘤は大動脈瘤が多く, 末梢動脈瘤は少ない. その中でも鎖骨下動脈瘤は比較的稀な疾患である. 原因は, 動脈硬化, 非特異性炎症, 胸郭出口症候群, 外傷などである. 今回われわれは57歳, 女性の右鎖骨下動脈瘤を経験した. その術中所見から右第4鯉弓動脈と右第6鯉弓動脈末梢部の遺残により右鎖骨下動脈に狭窄部ができ, poststenotic dilatation によって瘤が形成されたと推測された.

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