日本心臓血管外科学会雑誌
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虚血性心疾患を合併したLeriche症候群患者に対する一期的手術の1例
OPCABと解剖学的下肢血行再建術
水元 亨安達 勝利畑中 克元
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2004 年 33 巻 6 号 p. 410-413

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抄録
症例は,68歳,男性.主訴は,胸痛および両下肢間欠性跛行.当院にて精査の結果,冠動脈病変は3枝病変で左室駆出率は42%と低下していた.また腹部大動脈は腎動脈下で閉塞しておりLeriche症候群と診断された.下肢への主要側副血行路が左内胸動脈(LITA)であったことより一期的に手術を行うこととし,心拍動下冠動脈バイパス(OPCAB)にて冠血行再建後に腹部大動脈-両側外腸骨動脈バイパス術を施行した.術後経過は良好で術後14日目に退院した.
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