抄録
当院での消化管外科手術後患者のうち、低栄養状態を示す外来通院中の患者21 例(男性15 例、女性6 例、平均年齢72 . 3 歳)を対象に、外来診察後に栄養サポートを行った。栄養サポートを開始するにあたり、入院患者に行うNST の枠組みを利用したため名称を外来NST とした。外来NST メンバーは外科医師3 名、管理栄養士2名、薬剤師1 名、臨床検査技師1 名とした。外来NST 介入前後の栄養評価は、body mass index、血清総蛋白、血清アルブミン、コリンエステラーゼ、血色素量、総リンパ球数、および当院独自の栄養評価指数を用いた。評価期間は外来NST 介入から主治医が不要と判断した期間とし、最大24 カ月の間とした。結果として途中離脱症例はなく、body mass index および総リンパ球数を除く項目で有意な改善が認められた。文献上、術後の栄養状態、特に退院後の栄養状態に関する報告は乏しいが、術後に栄養補助剤を使用しなかったコントロールグループでは、術後8 週目まで徐々に体重低下(平均9 . 8% の体重低下)が進行したとの報告がある。したがって、本研究での栄養サポートが消化器外科手術後患者の低栄養状態を抑制した可能性が高いと考えられる。