抄録
A 市の中学1~3 年生を対象とし、レンズ付きカメラによる食事前後の撮影と簡易食事記録表による1 週間調査を行った。読み取り可能な画像の提供者127 名の調査データを基に、7 日間食事調査の実施方法とその信頼性に関する検討、男女差および体格差に関する検討、学校給食の影響に関する検討、および食事区分に関する検討を食事バランスガイドによる分類を用いて行った。調査日数が長いことによる過小な申告の影響が少ないことを確認した上で、男女間で有意差が見られたものは、主食、主菜、牛乳・乳製品であった。しかし、いずれも平均値の差が1 サービング未満であったため、食事バランスガイドを用いた栄養教育においては特に区別する必要はないものと考えた。体格差の比較において、両群間に有意差は見られなかった。学校給食の影響について見たところ、副菜と牛乳・乳製品において登校日に比し休校日で有意に減少した。学校給食のない休校日にこれらの料理の摂取量が減っていたことから、学校給食を食育へとつなげるためには、休校日の食事内容の改善につなげる食育が必要と思われた。今回、食事調査に画像を用いたところ、比較的長期の食事調査が可能となった。さらに「何を」、「どれだけ」食べたらよいかについて料理ベースで考えることができる食事バランスガイドによる分析が、中学校での食育に活用できることが示唆された。さらに、食事区分ごとの検討を行い「いつ」食べているかが明らかになったことから、より具体的な栄養教育のための資料が得られた。