従来グルテンフリー(GF)食は、欧米にてセリアック病の治療食として用いられていたが、健康に良いという情報が氾濫し、欧米ではGFが不要な者までグルテンを避ける傾向が報告されている。日本でも同様の傾向が報告されているが、次世代の健康への影響が懸念される妊産婦におけるGF食品の利用実態は不明である。本研究において、妊産婦におけるGF食品の利用実態と認識について解析を行った結果、GF食品の購入動機は、体重管理、間食、乳腺炎の発症予防等、本来のGF食品の使用目的であるセリアック病の治療食とは異なるものであった。これより、妊産婦本人が意図的にGF食品を摂取している実態があることが明らかになった。妊産婦に接する保健医療従事者は、妊産婦が『妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針』に沿った適切な食事を行うことができるよう支えていくことが重要だと考えられる。また、食品製造者・販売者においても、自社のGF食品について科学的に正しい情報を発信することが望まれると考えられる。