抄録
便秘傾向にある女子大学生24名(平均年齢19.1歳)に乳果オリゴ糖(LS)含有乳酸菌飲料(50ml,LSとして2.5g)を2週間連続して摂取させ,排便回数,排便日数,便性状など複数の観点から排便状態に及ぼす影響について検討した。 その結果,排便回数,排便日数ともLS乳酸菌飲料摂取によって有意に増加することが認められ,排便量も有意に増加することが観察された。また,便の形状においても改善効果が見られた。 以上の結果より,LS乳酸菌飲料の摂取は,便秘傾向者の排便状態を改善することが明らかとなった。