歯科材料・器械
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原著
脱灰象牙質のモノマー透過性と象牙質への接着強さの関係 2-メタクリロイルオキシエチルメチルスルホキシドの効果
井出 勝久石原 一彦中林 宣男
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1992 年 11 巻 6 号 p. 1037-1042

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抄録
モノマーを象牙質内へ拡散し, そこでモノマーを確実に重合させることが接着強さとその安定性を左右する.象牙質のモノマー透過性とモノマー自体の拡散能が, モノマーの拡散速度に影響する.10-0で処理した脱灰象牙質に, 皮膚の透過性を高めるジメチルスルホキシドと同一の官能基を有し重合性のある2-メタクリロイルオキシエチルメチルスルホキシドを用いると, 象牙質のモノマー透過性が向上し, 接着界面の象牙質側に樹脂含浸層が生成され, 接着強さが改善されることがわかった.
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© 1992 一般社団法人 日本歯科理工学会
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