歯科材料・器械
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原著
ディオプサイド結晶化ガラスの歯科修復物への応用に関する研究
第2報 プレス成形条件の検討
野浪 亨堤 定美福間 正泰浦部 哲夫
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1995 年 14 巻 4 号 p. 387-392

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抄録
CaO-MgO-SiO2系のガラスのプレス成形法について検討した.ディオプサイド組成(CaO・MgO・2SiO2)のガラスの軟化点は832℃であった.830から880℃で流動性は良くなった.プレス成形, 結晶化を半自動化するため成形機を考案した.その結果, 石こう系石英の埋没材を用い, 840〜860℃で直径10 mmのガラスに5 kgf以下の荷重を加えることで約30〜50分でプレス成形し, 同時に結晶化することができた.850℃での変形速度は0.35 MPaで1.3 mm/minであった.ガラスインゴットは0.64 MPaでシート形状(0.36 mm厚), メッシュ形状, MODインレー形状に成形することができた.
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© 1995 一般社団法人 日本歯科理工学会
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